注文住宅を建てようと思って契約しても…その後打合せを行っていくうちに
契約した時よりも金額が上がっていまい、予算オーバーになった…ってことありませんか?
ほとんどの人が契約の時よりも金額が上がる傾向にあります。
実際に予算オーバーでもオーバーのまま家を建てる人、我慢我慢で家を建てる人は多いです。
そのため、本記事では予算オーバーになってしまった場合の対策と原因を解説していきます。
是非、最後まで確認して少しでも予算オーバーを防いで欲しいと考えております。
契約後に予算オーバーは何故起こる?
なぜ契約後予算オーバーになってしまうのでしょうか。
一番の理由は、契約後に変更(仕様や間取り)をするから金額が上がっていきます。
具体的に詳しく解説していきます。
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契約前に打ち合わせ内容(間取り・仕様)が確定していない
契約時(契約前)に家づくりの内容が固まっていないことです。
契約後、打ち合わせを重ねていくうちにどんどん金額が上がってしまうケースが非常に多いです。
本来であれば、契約前に全ての要望・家づくりでやりたいことをまとめる必要があり
現実は、子育てや仕事で話し合いの時間が取れないケースが多いです。
契約前の人は、家づくりで何をしたいかなどの要望を家族で話し合って、事前にまとめておくことが大事です。
要望を住宅会社へ伝えて最終の見積りを出して貰うと、大きな増減はなし
営業マンに乗せられて契約してしまう
営業マンの値引きトークに乗せられ契約にしてしまうケースもあります。
- 今月契約だとかなりお値引きできます
- 今月決めていただければエアコンサービスします
こういった値引きトークで契約を迫るケースも有り
間取りや仕様が決まっていない場合は、家づくりにどの程度費用が掛かるのか分かりません。
契約後に間取りや仕様の細部を決めていくことになれば、契約した時の金額と比べて上がってしまうことが多いです。
(多少の値引きはあるかもしれませんが…)
つまり、値引きを取るよりも事前に内容が固まってからの契約をした方が予算オーバーになりにくいということです。
値引きは非常に大事!だけど、間取り・設備関係を事前に決めた(固まった)状態の契約がおすすめ!
SNSを参考にしてしまう
ここ近年SNSでおすすめの設備や住まい情報が発信されています。
おしゃれ工務店のインスタグラムを参考にする人はこちら
おしゃれな投稿ばかりなので魅力的に感じてしまい、マネをして採用する(したい)ケースが多いです。
おしゃれな仕様は、どちらかと言えば費用が上がり予算オーバーになりがち
SNSを参考にするのは非常におすすめですが、契約後に変更してしまうと、予算オーバーになりがちです。
契約後は絶対に変更を少なくする
- おしゃれな吹き抜けをやっぱり採用したい!
- こんなキッチンあるんだ!このキッチンを採用したい!
よくある話ですが、契約前に調べつくして見積りに反映して貰うことがベスト
契約後の予算オーバー!費用を削る方法とは?
もう契約済で予算オーバー…って場合もありますよね。
家づくりで減額する場合は、総額を減らすことを頭に入れると良いです。
建物だけでなく、家づくりに関わる全ての金額の総額を下げる方法を紹介していきます。
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建物の坪数削減・凹凸を減らす
1番はじめに検討するべきポイントは建物の大きさ、形です。
1坪減らすだけで柱・屋根・基礎が減りますので、約30万円〜約100万円減ることもある
また、建物の形をシンプルにすることも検討しましょう。
同じ床面積なら正方形より凹凸のある家のほうが外壁量は多くなります。
凹凸がある家は
- 外壁の量が多くなる
- 構造的な補強が必要
こういった理由から数十万単位で減額が可能
設備の性能
設備の性能は「人生で1度の買い物だから・・・」と
どうしても理想を求めてグレードアップしがちなポイントです。
もちろん全て理想の設備になれば良いですが、金額が上がってしまった場合もあると思います。
- タンクレストイレ→タンクあり 差額約5万円〜約7万円
- トイレ手洗器→手洗器なし 差額約3万円〜約7万円
- キッチン自動水栓→手動水栓 差額約7万円〜約10万円
- 浴室乾燥暖房乾燥機→換気機能のみ 差額約4万円〜約6万円
グレードを落とすだけで数万円の費用が抑えられる
その分費用が上がりやすいポイントですので、絶対に譲れないポイントと妥協出来るポイントを考え検討しましょう。
外構
外構費用も大きく減額出来るポイントです。
必ず外構業者の相見積もりを取り、検討するべき
住宅会社が指定する外構業者と自分で選ぶ外構業者の費用は大きく金額が変わるケースがほとんどです。
工事内容が同じでも会社が違うだけで数十万変わることも多いので、相見積もりを取りましょう。
施主支給が可能か確認する
住宅会社が用意するものは住宅会社分の利益が乗りますので、施主支給をすることで金額が下がるケースがほとんどです。
施主支給の注意点
- 商品が悪い
- 工事(取付)が悪い
どちらが悪いか分からないケースもあるため、トラブルになりやすい
そのため、建築会社によっては施主支給が出来ない場合もあるため必ず確認して下さい。
- エアコン(本体は家電量販店で購入)
- 照明(今はネット購入が可能)
- カーテン
- 宅配ボックス
- 外構の砂利(砂利も支給できる)
住宅ローンの会社を再検討する
建物や設備でこれ以上減額できない場合は住宅ローン金融機関も再検討しましょう。
- 金利1.0% 月々84,685円
- 金利0.7% 月々80,556円
金利が0.3%違うだけで月の支払いが4,000円も変ってくる
今はネットで住宅ローン一括シュミレーションしてくれますので、活用すると良いでしょう。
契約後の金融機関の変更は要注意です。
契約後の銀行の変更に関する注意点は以下の通りです。
- 新たに手続きする手間が掛かる
- 建物のスケジュールが遅れる可能性がある
契約後に住宅金額が確定した後、約2週間〜1ヶ月後に住宅ローン本申し込みが必要となります。
(金融機関により本申し込みまでの期間は多少前後します)
本申し込み後でも変更可能ですが、新たにローン審査を行い本申し込みをするとなると以下の懸念点がでてきます。
着工前(金消契約前)であれば未だ変更出来ますが注意が必要です。
新たに手続きする手間がかかる
新たにローン審査をするために、資料を集め記入したりと手間はかかってしまいます。
そのため、ローン事前審査をするときに複数社一気にローンの事前審査をすることをおすすめします。
建物のスケジュールが遅れる可能性がある
基本的に住宅ローンが通っていないと建物の工事は始められません。
手続きに予想以上時間がかかり建物の工事が遅れてしまうこともありますので注意が必要です。
本申し込み後でも変更は可能ですが、金銭消費賃貸契約後は基本的に変更できません。
金銭消費賃貸契約は金融機関と契約を結ぶことなので、キャンセルをするとキャンセル料も発生する
多くの銀行を事前に検討しましょう。
火災保険・登記費用・引越し費用は相見積もりを行う
「よくわからないから任せてしまおう・・・」となりがちな諸費用と呼ばれる部分も節約要素はあります。
- 火災保険
- 建物の登記費用
- 引越し費用
工務店などから提案される場合もありますが、自分で探して見積りを依頼した方が金額が安くなる場合があります。
一手間掛かりますが、自分で動くことで費用が安くなるので是非試してみて下さい。
必ず、相見積もりを取って価格を安くしましょう。
要注意!予算がなくてもこれは削ってはいけない!
金額減額要素をお伝えしていますが、絶対に削ってはいけないポイントもあります。
予算がなくても削ってはいけないポイントは建物の性能に関わる部分です。
性能を下げることによって将来的にメンテナンス費用が掛かる可能性が高いです。
また、災害時に建物が崩壊する…なども避けたいので建物の性能に関する部分は削ってはいけません。
外壁
性能の良い外壁を採用するのが好ましいです。
多くの会社の売りの外壁はメンテナンスがかかりづらく、持ちが良い外壁が多いです。
性能を下げることで金額は下がりますがメンテナンス費用で結果費用がかかる
カビ・雨垂れなどによる開口部付近の汚れなど見た目がすぐに悪くなってしまいます。
性能も下がり、見た目も悪くなってしまった・・・ということになりやすいので良い商品を採用しましょう。
屋根
屋根は1番直射日光を受けている場所です。
そのため性能を下げると、雨漏りのリスクにも繋がってきます。
1度水漏れすると室内の壁紙や断熱材までダメージが残りますので、修繕費がかかってしまう
グレードを下げずに住宅会社が提供している1番良いものを採用しましょう。
断熱材・窓
断熱材・窓のグレードを下げることはもってのほかです。
グレードを下げることによりデメリットが多くでてきます。
- 結露がひどくて掃除が大変
- 冬は寒く、夏は暑い家になり快適ではなくなる
快適な家でなくなる可能性が高くなる
- 月々の光熱費が高くなる
- 冬は寒く、夏は暑い家になり快適ではなくなる
快適な家でなくなる可能性が高くなる
グレードを下げることによって住み心地が悪くなり、後悔される方がほとんどです。
まとめ:必ず起こる契約後の予算オーバー 費用を削って解決!
人生で1度の買い物と言われている住宅購入です。
後悔したくないということから性能を上げたり、良い設備を採用してしまうこともあります。
しかし、予算オーバーしてしまうと、月々の支払いがきつくなり家づくりを後悔する可能性もあります。
予算内に上手に収めるためには、全ての要望に優先順位をつけておくことをおすすめします。
また、住宅会社に全て任せてしまうのではなく、自分たちで出来る事は自分たちで動いて費用削減を目指しましょう。
家づくりの流れを知りたい人はこちらを参考にして下さい。
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