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注文住宅の言った・言わない問題!起こった時の解決策と起こる原因を解説

大きな買い物である注文住宅でトラブルって起こした良くない!

そう考えていても、注文住宅でのトラブルは起きる可能性が非常に高いです。

トラブルの中でも起きがちなのが、言った・言わない問題です。

あなたも言った言わない問題が起きていませんか?

本記事では言った言わない問題が起きた時の対処法や今後言った言わない問題を起こさないために気を付けるべきことについて、元ハウスメーカー勤務の視点からみて、解説していきます。

本記事の具体的な内容
  • 言った言わない問題は何故起こるの?
  • 言った言わないが起きた時はどう対処する?
  • 言った言わないを今後起こさないためにはどうする?

こういった内容を解説していきます。

特に難しい内容ではありませんので、確認して下さい。

目次

言った言わない問題は何故起こる?

注文住宅では「言った言わない問題」がよく起こります。

その理由は注文住宅の打合せから竣工までの流れが、他ではあまり経験しない独特なものだからです。

具体的に解説していきます。

言った・言わない問題は何故おこる?

打合せの期間が長い

注文住宅は打合せの期間が長いため、言った言わない問題になりやすいです。

なぜなら長い期間やりとりをしていると、どちらが何を言ったのかわからなくなってしまいがちだからです。

打合せの期間は、4ヶ月〜6ヶ月くらいが一般的

長い場合は1年以上もかかることもある

打合せ期間の長さが、言った言わない問題が起きやすくなる原因のひとつです。

決めることが多く細かい

注文住宅では決めることが非常に多く、しかも細かいところまで決めなければなりません。

決めなければいけない事の例
  • 照明器具の種類
  • 照明器具の位置
  • スイッチの位置(高さを含む)
  • コンセントの位置(高さを含む)
  • 床材の材質
  • 外壁材の種類
  • 壁紙の色…

他にも決めなければいけないことは多い!

また、決めた後に「やっぱりこうしよう」と変更することも少なからず出てくるものです。

決定事項が多く細かいと、最終的に何をどのように決めたか忘れてしまいがち

その結果、言った言わない問題になることがあります。

イメージの共有ができていない

注文住宅の場合、最初からカタチが決まっている建売住宅とは異なります。

そのため、お互いのイメージに違いがあるとトラブルに発展することがあります。

特に壁紙や床材の色は、小さなカタログやサンプルで確認するのと

実際に工事された現地を確認するのでは大きく感じ方が違うため注意が必要です。

口頭のみでやりとりしている

口頭のやりとりだけで終わらせてしまうことが、言った言わない問題に発展する最も大きな原因です。

注文住宅は打合せの期間が長く、決めるべきことも多くあります。

そのため、口頭だけだとどうしても忘れてしまうことがでてきます。

必ず口頭だけのやりとはやめて記録に残しましょう(メールなど)

言った・言わない問題が起きた時はどう対処すればいい?

どんなに気を付けていても、ミスは起こるときは起こるものです。

言った言わない問題が起きてしまった場合、どうすればいいのでしょうか。

問題が起こった時に対処する方法

打合せ記録などの確認をする

問題が起きてしまった場合に一番最初に行うことは打合せ記録などの確認をしましょう。

なぜ食い違いが起きてしまったのかを把握しないと次の対応が打てない

事実を客観的に説明できる打合せ記録などがあれば、すぐに使えるようにしておきましょう。

仮に記録がなかった場合は?
  1. 現状はこういった形になっている
  2. 本当はこうして欲しかった

なるべく、詳しく(出来れば画像付きで)書きだす

そして問題が発覚したときには、すぐに相談することが大事です。

時間が経てば経つほど、相手にとっても対応が難しくなる可能性が高い

イメージの相違などに関して早いタイミングで気付くことができれば、対処が可能な場合も多くあります。

客観的な事実をもって冷静に話し合う

打合せ記録や希望(ここをはこうしてほしい)を持って担当者に相談しましょう。

客観的に相談するには、打ち合わせ記録が非常に大事になってきます。

こちら側が正しいことが分かれば、相手も誠実に対応してくれることがほとんどです。

感情的にならずに、客観的な事実をもって冷静に話し合うことが大事

また、必ず人間が行うことなどでミスは起こってしまいます。

その点は理解したうえで話し合いに臨みましょう。

その時点での最善の対応策を出してもらう

言った言わないのトラブルが発覚した時点で、すでにどうにもならない問題もあり得ます。

工事の進捗状況によっては、当初の希望どおりにしない方が良いことやできないことも多々あります。

そういった場合はその時点で考えうる最善の対応策を出してもらってください。

プロの知恵を借りてアイデアを出してもらうと当初よりも素晴らしいアイデアが出てくる可能性もある

このとき、当初のプランに固執するのではなく「どういう生活をしたくてそのプランを望んだか」を考えてみてください。

そのように柔軟な発想で考えることで、工夫しだいで当初よりも良いプランにすることだって可能です。

言った言わない問題が起きないようにするには?

それでは、言った言わない問題が起きないようにするにはどうすればいいのでしょうか。

打合せの際に気を付けるべきこと・やるべきことは次のとおりです。

双方で打合せ記録をとる

打合せの際は、必ず担当者に打合せ記録をとってもらいましょう。

注文住宅は打合せ期間が長く決定すべき項目が多いです。

そのため記憶だけに頼っていると確実に「モレ」が出てきてしまいます。

必ずいつ何を決めたかという記録が、言った言わないの大事な証拠にもなります。

具体的な方法としては以下のとおりです。

記録を残す具体的な例
  • 担当者に打合せ記録をとってもらう(複写式のものがベスト。お互い同じものを所持する)
  • 自分でもメモを取っておく(決定事項や変更点、質問、保留事項などなるべく細かく書く)
  • 担当者が取った打合せ記録と自分のメモにズレがないか突き合わせる
  • 次の打合せの前に、前回の内容を復習しておく
  • 電話だけでのやりとりはなるべく避ける

電話で打ち合わせを行う場合は、電話の後で内容確認のメールをもらうようにする

とにかくどんなことでも、打合せ記録やメモ、メールなど「文字」として残しておきましょう。

毎回の図面の確認を疎かにしない

毎回の打合せで、図面のチェックをしてください。

理由は図面がすべてだからです。できた図面にOKサインをしてしまえば、それがすべてになります。

例え「図面の内容がそれまでの記録やメモと違っていても」です。

具体的な方法は以下のとおりです。

記録を残す具体的な例
  • 打合せで決定した項目や変更点を、その場で手書きで図面に落としこんでもらう
  • その場で、自分の認識と図面にズレがないかチェックする
  • 次回の打合せまでに、修正した新しい図面をつくってきてもらう
  • 新しい図面に、前回の手書きの内容が漏れなく反映されているかチェックする

少し手間がかかるが、必ず図面の確認を疎かにしないようにする

ここまですると、言った言わない問題は防げます。

写真などで視覚的にイメージを共有する

自分が思い描いているイメージは、写真などを使って具体的に伝えてください。

なぜなら、言葉だけでイメージを伝えるには限界があるからです。

視覚的にイメージを共有することで、認識のズレを最小限に抑えられます。

イメージを伝える例
  • この場所の照明はガラス製で少し大きめで豪華なもの

大きめ・豪華は人によって感じ方が変わる!

このような場合でも画像があれば、お互いが視覚的にそのイメージを共有できます。

そのため、イメージを写真などで伝えることが大事です。

気兼ねなくコミュニケ―ションを取り合える関係をつくる

もしあなたと担当者がお互い遠慮なく話せる関係であれば、言った言わないのトラブルになる可能性は低いです。

なぜなら、遠慮なく話せる関係であれば些細な疑問もすぐに確認できるからです。

また、考えていることや不安に思っていることも躊躇なく相談できます。

遠慮なく話せる関係性がない場合
  • こんなことを聞くのは失礼かな?
  • 当然わかってるだろうから確認するまでもないかな?

自分の都合のいいように考えてしまい連絡をしないケースが多い

気兼ねなくコミュニケ―ションを取り合える関係を築くことで、トラブルを避けることができます。

これは、相手(工務店・ハウスメーカーの担当者)にとっても一緒です。

仕事とはいえ、相手とあまり話をしたくないと思われるとこれは分かっているだとうと思ってしまうケースもあります。

コミュニケーションをお互いが取れる関係性が一番大事

賢い施主になる

賢い施主になって、避けられるリスクは避けましょう。

なぜなら、言った言わない問題になって嫌な気分になるのはあなた自身だからです。

気になる場所は徹底的に確認を行うことは必要ですし、何より勉強する姿勢は大事です。

  • 素人だから分からなくても仕方がない
  • 分からないなりに努力している

あなたが担当者ならどちらに親密に教えようとしますか?

賢い施主となり知識を増やして担当者と良好な関係をつくることが理想の家づくりへの近道です。

「当然わかっているだろう」と、相手の都合のいいように考えられてしまって困るのはあなたです。

マメに現場に足を運ぶのも大事

工事が始まってからの話になりますが、マメに現場に行くことも大事です。

設計(打合せ)通りに工事が進んでいるか、イメージと違う部分はないかなど自分でチェックできる

定期的に工事現場に行って進捗状況を確認することで、「現状が打ち合わせと違う」という事実により早く気付けます。

  • 窓の高さが違う→まだ修正が効く時期とほぼ完成しており修正するには外も中も解体する必要がある
  • ダウンライトやスイッチの位置が違う→クロスを貼る前であれば移動は簡単

状況によっては修正は簡単に出来る可能性が高い

マメに現場に足を運ぶことで、大きなトラブルになる前の対処が可能になります。

施主がよく見に来る現場は、職人さんも程よい緊張感をもつことができるでしょう。

現場へ確認する時は差し入れを行うと大工さんとも話す機会を増やすことが出来ます

差し入れについてはこちらの記事を参考にして下さい。

まとめ:言った・言わない問題!起こった時の解決策は?

注文住宅において、「言った言わない問題」が起きてしまうことは珍しくありません。

その時にやるべきことをやることが大事です。

そして、今後同じようなことが起きないように気を付けることで問題は回避できます。

言った言わないを回避するために一番大事なこと
  • 双方で打合せ記録を取ること
  • 毎回の図面のチェックを怠らないこと

これは絶対にするようにしよう!

問題が起きてしまった場合には、客観的な事実をもって冷静に話し合ってください。

ぜひ気持ちよく家づくりを進めて、家族全員が満足のいくマイホームを実現させてください。

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