リビングに吹き抜けのある家が最近増えてきています。
従来は海外インテリアのイメージが強かった吹き抜けですが、日本の住宅にも合います。
おしゃれな吹き抜けのリビングはとても人気がある一方で、気になる疑問もあります。
- エアコンって効く?電気代が高くなる?
- エアコン以外のデメリットって何?
こういった疑問がありますよね?
本記事では、吹き抜けのリビングで後悔しない方法やおしゃれになる方法を詳しく解説しています。
メリット・デメリットをしっかり確認して、間取りづくりの参考にしてください。
吹き抜けのメリットは?
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開放的な吹き抜けのあるリビングには、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。
5つの切り口から、その魅力をご紹介します。
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家が広く感じる
人間の感覚は、自分がいる空間の広さを立体的に捉えるようにできています。
例え面積が少なくても、天井が高ければ広い空間として認識されやすいです。
家の中心であるリビングに吹き抜けを作れば、実際の面積以上に広い家に感じることができる
部屋が明るくなる
窓は、高い位置にあればあるほど太陽に近く明るい光を取り込むことができます。
1階リビングの吹抜け上部に窓を設ければ、2階部分の高さから明るい光が十分に拡散されるのです。
さらに高い位置の窓は周りから見えずに光を取り入れることが出来る!
プライバシーの確保するためにもおススメ
常に家族の気配が感じられる
リビングに吹き抜けを作ると、本来なら天井や2階の床となる部分がオープンになります。
そのためリビングと2階の個室とがゆるやかにつながり、家族の存在が常に感じられるようになるのです。
家族が家のどこにいてもお互いに声がかけられる状況が生まれ、コミュニケーションも取りやすくなります。
風通しがよくなる
吹き抜けにすることで、家全体に風を通すことができます。
1階の下の方の窓から入った風が2階の上の方の窓から抜けていくイメージです。
温かい空気は上に上がっていきやすいため、上に窓があると部屋で暖められた空気が屋外へ出ていく
室内の上の方だけに温かい空気がとどまることもなく、換気も非常にスムーズになります。
家全体の風通しが良いことは、家の耐久性の面でも大きなメリットとなります。
おしゃれになる
吹き抜けを取り入れた住宅のデザインは、これまでの一般的な日本の住宅にはありませんでした。
吹き抜けがあるだけで、海外の住宅のようなダイナミックでおしゃれな空間に見せることができるのです。
開放的な吹き抜け空間だと大きな家具も圧迫感なく置けるため、インテリアも存分に楽しむことができます。
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詳しくは本記事の後半でご紹介していきます。
吹き抜けのデメリットは?
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魅力的なメリットを沢山持つ吹き抜けですが、デメリットも伴います。
しっかり確認して、自分達のライフスタイルと照らし合わせてみてください。
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エアコンが効きにくく光熱費がかかる
吹き抜けのある家は、部屋の空間が広くなる分エアコンもなかなか効きません。
空気の習性として、冷たい空気は下に、温かい空気は上に溜まっていきます。
そのため、夏の2階や冬の1階足元まで適温にするにはとても時間がかかるのです。
エアコンだけで温度調整を行う場合には、光熱費が高くなる可能性があります。
エアコンを効率的に効くようにするために
- シーリングファンは必ず設置する
- エアコンを選ぶ時は+2帖ぐらいを目安に選ぶとOK
内装のメンテナンス費用が掛かりやすい
室内の吹き抜け上部は、ほとんどの場合脚立を使っても手が届きません。
手が届かない場合、クロス(壁紙)貼り換えなど内装メンテナンス時には足場を組む必要がある
足場の費用も必要となると、一般的な内装メンテナンス費用より高くなってしまいます。
吹き抜け部天井の照明やシーリングファンを交換する際も、同様に足場の費用がかかる
掃除がしにくい
メンテナンスだけでなく、吹き抜け上部は日頃の掃除も手が届きにくく大変です。
例えば吹き抜けの高い位置の窓の掃除は、高所用の掃除用品を準備する費用があります。
高所用の掃除用品でも届かない所は専門業者を呼ぶことになる(費用がかかる)
特に窓の場合、ガラスが透明だと雨や花粉が付くたびに汚れが残ることがほとんどです。
掃除が苦手な人・汚れがついていると気になる人は、窓ガラスを型ガラス(くもりガラス)にすると汚れが目立ちにくい!
透明ガラスのように景色がクリアに見えることはありませんが、明るい光を取り入れることはできます。
においが2階に上がりやすい
開放的な吹き抜け空間では、裏を返せば「におい」も1階から2階まで抜けてしまいます。
例えば料理のにおいが2階の寝室まで届いた場合、そのにおいをシーツが吸ってしまうかもしれません。
音が広がりやすい
「におい」と同様に、音も家中に伝わりやすくなります。
リビングで流している音楽やテレビが2階の勉強部屋まで聞こえてしまう事も考えられます。
家のどこにいても家族の気配が感じられる一方で、プライバシー保護には工夫が必要になる
部屋として使える面積が減る
吹き抜けを作ることで2階の床が少なくなっているため、全体で部屋として使える面積も減ってきます。
間取りを考える際には、欲しい部屋数が配置できるかを設計者に必ず確認
吹き抜けは後悔する?後悔しないためには?
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デメリットもそれなりにある吹き抜けですが、作ると後悔するのでしょうか。
また、後悔しないためのデメリット解消手段はあるのでしょうか。
結論を言うと、後悔しないためにできることはあります。
知らずに吹き抜けを作る前に、必ずお読みしてください。
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断熱性・気密性を高める
家の断熱性や気密性を高めることで、夏は涼しく冬暖かい家になります。
壁や床の断熱性・気密性を高めることも大切ですが、特に開口部である窓選びで差が出てきます。
- ガラスは断熱タイプの複層ガラス(アルゴンガス入りなど)にする
- サッシはアルミ製ではなく樹脂サッシにする
こうすることで外気の影響を最小限に抑えることができる
エリアによっては床暖房などを検討する
エアコンだけで吹き抜け空間を暖めるには時間がかかり、光熱費のコストパフォーマンスが下がります。
暖房効率アップの方法として、床暖房とエアコンの併用も検討しましょう。
吹き抜け部の床のみ床暖房とするだけでも、エアコンのフルパワー運転の時間を減らすことができる
効果的な床暖房のエリア等は住宅の仕様や間取りによって異なりますので、設計者に相談することをおすすめします。
吹き抜けの天井部分にシーリングファンを付けると空気の循環を助けて冷暖房が効きやすくなる。シーリングファンはデザイン性も高く、積極的に取り入れたいアイテムです。
掃除の方法を計画しておく
吹き抜けで手の届かない部分の掃除方法を計画しておきましょう。
自力で掃除するなら安全に手を伸ばせる場所の計画、足場を組んで業者を呼ぶなら費用の計画が必要です。
どちらも建物の完成後では手遅れになる
間取りの設計段階からしっかりと打ち合わせすることが大切です。
キッチンを半個室にする
料理のにおいが充満するのを防ぐ方法としては、キッチンを半個室にするのが効果的です。
においをキッチン内に留めて換気扇で外部に排出してしまえば、2階までにおいが届くのを防げます。
寝室の防音性を高める
吹き抜けの家で音が広がるのはある程度許容が必要です。
音に関するデメリットをできる限り減らすには、寝室の防音性を高めるのがおすすめです。
勉強や楽器をする個室を作る場合にも防音仕様を検討する
余裕を持った広さを確保する
2階に使える面積が減ることを見越して、住宅全体として余裕を持った広さを確保します。
必要な部屋だけでなく収納量も検討して、無理のない広さで計画しましょう。
平屋でも吹き抜けは出来る?
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平屋の方も、吹き抜けらしい空間を楽しむことができます。
平屋の吹き抜けリビングはどのように作れるのかをご紹介します。
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天井の高さに変化をつけることで可能に
同じ空間でも天井の高さを変えれば、吹き抜け空間のように感じさせることができます。
ダイニングは低い天井でリビングを目いっぱい高い天井にして高窓を付ければ、その高低差が吹き抜けのようになります。
屋根裏を見せて勾配天井にする
梁から上の屋根裏を見せて勾配天井にすれば、平屋でも「屋根裏部屋まで吹き抜け」という見せ方ができます。
三角屋根や片流れ屋根の平屋なら、この方法を検討してみてください。
一部にロフトを設ける
平屋の天井の高さを活かして一部をロフトにすれば、二階建て同様の吹き抜け空間が出来上がります。
ロフト上は勉強スペースや趣味コーナーなど、吹き抜けならではのリビングと連続した使い方がおすすめです。
吹き抜けをおしゃれにする方法は?
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ポイントをおさえることで、吹き抜けのリビングはよりおしゃれに仕上がります。
敷地の条件や間取りに合わせて、自分達に合った方法を取り入れてください。
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窓で光を沢山取り入れる
吹き抜けの開放感を活かして、吹き抜け部分の窓を大きく設けて光を沢山取り入れます。
吹き抜けに面して庭やウッドデッキがあれば、より自然と一体化したおしゃれな空間になる。
庭と吹き抜けが向かい合う間取りは設計の初期で検討する必要があります。
家で自然を楽しみたい方は、間取りを決める前に設計者に相談してみましょう。
オープンなリビング階段も一緒に計画する
リビング階段を吹き抜けの中に組み込んで、階段自体をインテリアの一部にします。
踏み板が宙に浮いたように見えるオープンな階段にすると、より開放感を楽しむことができます。
リビング階段は吹き抜けとの相性が抜群
化粧梁をインテリアのアクセントにする
木の素材の化粧梁を吹き抜けの天井にアクセントで取り付けます。
白が基調のシンプルなインテリアでもアクセントが効き、よりダイナミックな空間に仕上げられます。
思い切ったデザインの照明を選ぶ
天井の高さを活かすには、思い切ったデザインの照明がおすすめです。
- 大ぶりのペンダントライト
- モダンなシャンデリア
インテリアの主役になる照明を選んでみてください。
まとめ:リビングにおすすめの吹き抜けを解説
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「吹き抜け」をテーマに、後悔しない方法とおしゃれになる方法を解説しました。
リビングの一部分に取り入れるだけでも、とても魅力的なリビングにすることができます。
今回ご紹介したポイントを参考に、自分達にとってベストな間取りを完成させてください。
流行りの間取りについてはこちらでも解説していますので参考にして下さい。
![](https://osharekoumuten.com/wp-content/uploads/2021/12/2BD87FEF-5C07-4A71-A71D-E208633F5EB1-300x169.jpg)
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