土地の購入は人生に数回しかない貴重な買い物で、選び方を間違えると取り返しがつかないことになります。
しかし、多くの人は土地の購入経験が少ないか、全くない場合がほとんどです。
- 土地選びの注意点やポイントは?
- 避けるべき土地ってどんなもの?
このような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
この記事では、土地選びについて以下の項目を紹介していきます。
- 失敗しないための土地選びの注意点は?
- 土地選びで後悔しないためにするべきポイントは?
- 土地選びのよくある失敗談
- こんな土地は要注意
それぞれのポイントを抑えて、土地選びを成功させましょう。
失敗しないための土地選びの注意点は?

土地選びで失敗しないためには、以下の注意点を知っておきましょう。
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それぞれの注意点について、詳しく解説していきます。
土地だけではなく建物を合わせた総額で予算を考える
土地選びは、土地と建物を合わせた総額で予算を考えましょう。
土地だけで予算を考えると、建物を合わせた総額が想定以上に高くなることがあるからです。
また、安い土地を購入した後に、造成工事や水道引込の費用が追加でかかることが発覚することもあります。
住宅会社と一緒に土地を探せば上記のような事態は避けられるので、土地と建物はセットで予算を考えましょう。
自分だけでなく家族のニーズも考慮する
自分だけではなく、家族のニーズも考慮して土地を選びましょう。
少し通勤が不便な立地でも、子育てや買い物がしやすい地域の方が長く住めることもあります。
自分にとっての利便性も大切ですが、家族のニーズも理解しておかなければなりません。
ハザードマップを確認する
ハザードマップは防災マップとも呼ばれ、自然災害によるリスクを地図上に表したものです。
- 大雨が降った場合に浸水が予想される区域(浸水予想区域図)を確認できる
- 土砂災害の可能性があるエリアが確認できる
東日本大震災や令和2年7月豪雨で被害が集中した地域は、実はハザードマップで高い災害リスクが示されていました。
浸水予想区域図や土砂災害ハザードマップを調べれば、購入予定の土地に災害リスクがあるのか理解できます。
土地を購入する前には、必ずハザードマップを確認して災害リスクを調べておきましょう。
近くに大きな建物の建築予定がないか確認する
土地選びで失敗しないためには、近くに大きな建築物の建築予定がないか調べておきましょう。
近くに大きな建築物ができると、住宅の日当たりや風通しに悪影響を及ぼすかもしれません。
また、近所に大きな商業施設ができると、便利になる一方で渋滞や騒音などのデメリットもあります。
大きな建築物は周辺環境を一変させてしまうので、近所に建築予定がないかを確認しておきましょう。
購入予定地の「市区町村名+商業施設」や「市区町村名+マンション」などでネット検索してみましょう。
大きな建築物が近所にできるかを調べられます。
土地選びで後悔しないためにするべきポイントは?

土地選びで後悔しないためには、以下のポイントを行いましょう。
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それぞれのポイントについて、詳しく解説していきます。
必ず自分の目で現地を確認する
土地選びで後悔しないためには、必ず自分の目で現地を確認しておかなければいけません。
周辺道路の広さや街並みなどは、ネットを使えばある程度は調べることができるでしょう。
しかし、騒音や臭いなどの情報は現地に行かなければ分からないことがほとんどです。
- 近所で飼っている犬がよく吠える
- ゴミの収集場所が土地の近くにあり臭いがする など
ネットでの情報収集も大切ですが、土地の購入前には必ず現地へ足を運んでおきましょう。
近所の人に話を聞く
近所の人に話を聞いておくことで、土地選びでの後悔を避けられることもあります。
購入予定の土地周辺に住んでいる、または住んでいた友人や知人がいれば話を聞いておきましょう。
実際に住んでいる人の話を聞くことで、購入前後のギャップを埋められます。
近所の友人や知人がいなければ、その地域に強い不動産屋に聞いても問題ありません。
自分だけでは決めない(ハウスメーカーや工務店と相談する)
自分だけで土地の購入を決めてしまうと、家を建てる段階で問題が発生することがあります。
- 土地が狭くて理想の間取りにできなかった
- 軟弱な地盤で基礎工事に多額のお金がかかってしまった
このような問題が起きるかもしれません。
家を建てるのはハウスメーカーや工務店なので、土地選びはプロの意見を参考にしましょう。
ハウスメーカーや工務店によって住宅の建て方や大きさは異なります。
施工も同じハウスメーカーや工務店に行ってもらうことを前提に、土地選びの相談をしましょう。
20年30年先を見据えて考えてみる
20年30年先の将来を見据えて考えてみることで、土地選びの後悔を防げます。
最近では、いずれ土地を相続する子供たちが実家から離れた土地に移り住むことは珍しくありません。
子育て環境を考えて土地を購入しても、子供が自立した後の夫婦が住むには不便な家になるかもしれません。
土地選びでの後悔を防ぐためには、20年30年先またはもっと先を見据えて考えることが大切です。
子供が巣立った後は、家を売却してコンパクトなマンションに移り住むか、賃貸に出して収入を得るか、など様々な選択肢があります
将来的に家を購入後、投資と考える場合はしっかりとした知識が必要です。
不動産投資を考えるのであれば、エンマネが参考になります。
土地選びのよくある失敗談

土地の購入は一生に数回しかない大きな買い物なので、できるだけ失敗は避けたいですよね。
ここからは、土地選びにおけるよくある失敗談を紹介していきます。
よくある失敗を理解して、理想の土地選びを成功させましょう。
土地にお金をかけすぎて予算オーバー
土地にお金をかけすぎると、住宅や外構と合わせた総額が予算をオーバーすることがあります。
高い土地を購入しつつ総額を予算内に収めようとすると、住宅にかかる費用を削らなければいけません。
土地を選ぶ際は、土地だけでなく住宅や外構を合わせた総額で計算するようにしましょう。
日当たりが悪い
日当たりが悪い土地には、湿気が溜まりやすいというデメリットがあります。
太陽の光が当たらないと、コケやカビが住宅に繁殖するかもしれません。
また、後から大きな建物ができて、日当たりが悪くなることがあります。
土地が広すぎて手入れが大変
土地が広すぎると手入れが大変になり、家の老朽化を進めることにつながります。
少しの雑草でも放置していると、あっという間に繁殖して広い土地全体に広がることも。
また、外壁や屋根にコケや植物が繁殖すると、雨漏りが起こる可能性もあります。
土地が広すぎると管理が大変なので、生活に適した広さを選ぶことが大切です。
飛行機、電車、車、公共施設などの騒音が気になる
土地選びに失敗すると、飛行機、車、電車などの騒音に悩まされる可能性があります。
また、近くに学校などがあるとその音が気になる場合もあります。
電車や学校の騒音は、近隣に線路や小学校の通学路がない土地を選ぶことで避けられるでしょう。
車や飛行機の騒音は、時間帯を変えて何度か近隣まで足を運び実状を確認した方が良いでしょう。
その時にはあまり気にならなくても、長く家にいると少しずつストレスを感じてしまうものです。
土地の購入後に後悔しないためにも、様々な種類の騒音があることを知っておきましょう。
田んぼや川の近くで虫が多い
田んぼや川の近くにある土地は、虫の多さに悩まされることがあります。
季節にもよりますが梅雨から夏頃になると大量の虫が発生して、家の中まで入ってくることが多くなるでしょう。
また、田んぼの近くではカエルや鳥の鳴き声に悩まされることになるかもしれません。
近隣との距離が近い
近隣との距離が近いと、様々なトラブルにつながる可能性があります。
隣の家にある木が自分の土地に入ってきたり、窓が近いと生活音が聞こえてきたりするかもしれません。
住宅地では仕方のないことですがあまりに距離が近いと対策ができないので注意が必要です。
臭いが気になる
近隣にゴミ捨て場などがあると、夏の暑い時期などはかなり臭いに悩まされます。
生活する上での臭い問題は仕方のないことですが、周辺環境の様子はよく観察してみましょう。
また隣の家のタバコの臭いや柔軟剤などの特有の匂いなども、度重なるとストレスの原因となることも多いです。
盛土や地盤改良など基礎工事の費用が高い
地盤の状態がよくないと、盛土や地盤改良などをしてから住宅を建てる必要があります。
基礎工事に費用がかかってしまうと、予算を増やすか住宅にかけるお金を減らさなければいけません。
基礎工事は住宅を建てる上で必要不可欠ですが、地盤がいい土地を選ぶことでかかる費用を節約しましょう。
駅やバス停が遠い
思った以上に駅やバス停から遠いと不便なこともあります。
車必須の生活になると、いざ車が使えない時に移動が大変になります。
家族が通勤などで使うと複数台の車が必要となり、その分の駐車スペースと維持費も必要となります。
また居住者の年齢が上がっても、車が手放せないという事態に陥ってしまいます。
周辺道路の交通量が多い
周辺道路の交通量が多いと、車の音や排気ガスが気になる生活を送らなければなりません。
トラックなどの大型車がよく走る道路の近くでは、振動が家の中まで伝わってくることもあります。
音がうるさくて窓を開けられなかったり、洗濯物が外に干せなかったりと生活に支障があることが予想されます。
高台でどこにいくにも坂道
高台に住むと見晴らしがいい反面、どこに行くにも坂道や階段を通らなければいけません。
特に小学生は基本的には徒歩通学ですので、暑い時期には辛い通学となってしまいます。
バスが通っていてもバス代がかかりますし、高台は地域によりますが雪も積もりやすくなります。
交通手段が使えなくなると、いざという時に大変ですので注意しましょう。
角地や高低差のある土地で外構費用が高い
角地や高低差のある土地は、外構工事に多額の費用がかかります。
複数の面にフェンスを設置したり、高さのある目隠しなどが必要になるためです。
内装や設備にお金をかけたい人は、角地や高低差のある土地には注意しましょう。
防火・準防火地域で仕様に自由がない
防火・準防火地域の土地には制限が多く、自由に仕様が選べません。
防火・準防火地域とは住宅などの建物が密集していて、火災の延焼が起きやすい地域のことです。
この地域内に建てられる建築物は、建築基準法により内装や構造に様々な制限を受けます。
条件に合う住宅を建てるためには、自由に仕様が選べないだけでなく材料の費用が高くなるというデメリットもあります。
旗竿地で縦列駐車が面倒
旗竿地とは道路に接する出入口部が細長く続き、その奥にまとまった敷地がある土地のことです。
旗竿地の土地では細い出入口部を駐車スペースにすると敷地を有効活用できます。
しかしそうなると後ろ側の車だけを出したい場合、道路側にある車を一旦移動させなければなりません。
毎日のように縦列駐車をしていると、大変なストレスを感じるものです。
前の道路が狭い
家の前の道路が狭いと、車で出入りする際に毎回ストレスを感じてしまいます。
所有する車の種類が制限されることもあり得ます。
小さい子供がいるのに大きな車を使えないと何かと不便です。
また入ってきた他の車に外構を傷つけられたりといった問題も考えられます。
袋小路の土地のために自分の土地に侵入される
袋小路にある土地では、車の切り返しをする際に自分の土地に侵入されることがあります。
自分の土地に見ず知らずの車が入るのは気分がいい物ではありません。
また切り返しの度にタイヤ痕などで汚されるかもしれません。
外の様子が常に気になってしまうなど、強いストレスを感じる可能性もあります。
こんな土地には要注意!

以下の特徴がある土地は、価格は安くても様々なリスクがあるので要注意です。
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それぞれの土地について、1つずつ解説していきます。
低い位置にある土地
道路よりも低い位置にある土地は、排水に苦労することがあるので要注意です。
周囲からの雨水が流れ込んでくるので、台風やゲリラ豪雨などで住宅が浸水するかもしれません。
また、道路から自分の敷地が見えたり日当たりが悪くなったりしやすいので、それぞれに配慮した設計が必要です。
水はけの悪い土地
地質や地形による影響で水はけの悪い土地があり、住宅を建てる場合は注意が必要です。
粘土や赤土などの地質は吸水性が高く、常に水分を含んだ状態を保ちます。
また、もともと水田地であった土地は、水を引き込みやすくするために周囲よりも低い場所にあることが多いです。
水はけが悪いと1年中湿度が高いので、生活にストレスを感じるだけでなく建物の寿命を縮める恐れもあります。
角地にあるが道路に面していない土地
角地にあるが、道路に面していない土地は注意が必要です。
角地の土地は魅力的ですが、住宅は1つの面が道路に接するように建築しなければなりません。
道路に面していない土地の場合、2メートルの道路を用意していわゆる旗竿地とする必要があります。
まとめ:土地選びの失敗談や注意点 選ぶときのポイント

この記事では土地選びの失敗談や注意点、また選ぶときのポイントについて紹介しました。
土地選びにおける失敗例を参考にして、自分に合った土地を選ぶことが大切です。
また、土地と住宅をセットにして購入を検討すると、土地選びに失敗する可能性を減らせます。
土地は人生で最も高価な買い物の1つなので、買ってはいけない土地を理解しておきましょう。
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